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2010年9月27日月曜日
カバの儀式
こんにちは、Bula Vinakaです。
今日はフィジーの伝統的な儀式、
「カバの儀式」をご紹介したいと思います。
南太平洋諸島地域で飲まれている飲み物で、
フィジーでは旅人が村に入る際に、
歓迎の意味で行われるものです。
ビレッジツアーで体験することが出来たり、
宿泊先のリゾートでも
カバの儀式を体験出来る所も多くあります。
【ビレッジツアーでのカバの儀式】
さて、このカバ。
この茶色い水は、何で出来てるかといいますと、
フィジー語でヤンゴナという名前の胡椒化の木の根を砕き、
水で濡らして絞った、しぼり汁です。
お土産用に販売されている物は、
乾燥し粉末状なので、水で溶いて飲む事が出来ます。
これはナンディタウンのマーケットの風景ですが、
この茶色い物が、カバの元のヤンゴーナの木の根です。
フィジアンの人々にとっても、つながりの深いカバ。
こうしてマーケットにはカバが並んでいます。
そのお味は・・
「おかわり下さいっ(笑)」という味ではないですが、
あまり味は無い・・なんとも不思議な味です。
このカバの根に含まれている
メチスチシンという成分の効果によって、
口内がしびれ、鎮静効果をもたらしてくれるのが特徴です。
抗ストレス効果などもあるそうで、
最近ではヨーロッパにも輸出されているそうです。
カバの儀式に使われる道具として、
タノアと呼ばれる木製の大きな器があります。
この器に竹筒から水を注ぎ、
ココナツの殻の受け皿で汲み、お客様へ振る舞われます。
カバの儀式というからには、
そんな堅苦しいものではないのですが、
飲み方に作法のような物があります。
通常ホスト役は、カバを作る役、ココナツの殻で汲む役、
そしてお目付役の3人で構成されます。
お目付役が儀式の始まりを宣言する祈りをあげ、
その後、タノアに水が注がれ、カバ汁が作られます。
出来上がったカバは、高位の人から順に飲むようになっていて、
誰に持って行くかを決めるのは、お目付役の仕事です。
自分の前にカバが差し出されたら、
まず手を2回たたき「ブラ!」と言って、右手で受け取ります。
その後、お目付役の人が1回手をたたくのを待ち、
一口で飲み干します。
飲み終わったら、ココナツの殻を返し、
3回手をたたいて「ビナカ」と礼を述べます。
このパターンで一人一人に杯がなされ、
場合によっては、2度3度と廻る事もあり、
儀式は延々夜遅くまで続く事が多いです。
最後まで居る必要はないのですが、
儀式に参加した人が最低1回は杯をあけるまでは、
その場にいることが、最低限の礼儀と言われています。
初めは驚かれるかもしれませんが・・
せっかくのフィジー。
歓迎の意味のあるカバの儀式です。
ぜひ、旅の思い出にトライしてみてください^^
百聞は一見に・・☆
【ビレッジツアーでカバを飲む外人さん】